身元保証が高く見える最大の理由は、介護保険が使えないこと。介護サービスは保険で自己負担が抑えられますが、身元保証は原則として実費負担です。一方、極端に安いサービスは「遺贈寄附」を条件に生前費用を圧縮している場合があり、注意が必要です。
介護サービスと同じ感覚で比べると高く見える
私たちがふだん利用する介護サービスは、介護保険が適用されるため、自己負担が原則1〜3割に抑えられています。この感覚のまま身元保証の料金を見ると、どうしても割高に映ってしまいます。しかし両者は、そもそも料金のしくみが違います。
「介護保険が使えない」という料金構造の違い
身元保証サービスは介護保険の対象外です。そのため、かかった費用は原則として利用者が全額負担することになります。同じ「5,000円分のサービス」でも、負担額は次のように変わります。
| 項目 | 介護サービス | 身元保証サービス |
|---|---|---|
| 介護保険 | 適用される | 適用されない |
| 自己負担の目安 | 1〜3割 | 実費(全額) |
| 5,000円のサービス例 | 500円〜(1割の場合) | 5,000円 |
つまり、身元保証が特別に高いというより、介護サービスが保険で大きく割り引かれているのです。同じ物差しで比べると、負担額に差が出るのは当然といえます。
安すぎるサービスに潜む「カラクリ」
では、相場より極端に安い身元保証サービスは、なぜそれが可能なのでしょうか。その多くは、契約時に「遺贈寄附」を条件としています。これは、利用者が亡くなったあとに遺産を事業者へ寄附する取り決めです。事業者は死後に遺産が入ることを見込んで、生前の費用を安く見せているのです。
この仕組みには、生前のサービスが手薄になりかねない、寄附が確実に発生するとは限らず事業の継続性に不安が残る、といったリスクがあります。「安さ」の裏側を確かめることが大切です。
遺贈寄附に頼らない適正価格を
内閣府が示した「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」でも、遺贈寄附を前提とした契約は避けるべきとされています。私たち播磨町きらりは、いきいきライフ協会共通の方針として遺贈寄附を条件にしません。お預かりする預託金は信託口座で分別して保護し、ガイドラインに沿った健全な運営を行っています。目先の安さではなく、透明で納得できる料金であるかを、ぜひご確認ください。